予知夢見れるツッキーの話
『休憩―!』
『うーっす!』
いつも通りの変わらない練習風景。スポドリを求めてやってくるときになる、キュッとした音。むわっとした熱気。涼しい風。全てが感じられるようだった。でもそれは「だった」に過ぎない。だってこれは。
『またか』
予知夢なのだから。
僕こと月島蛍は小さい頃から”予知夢”を見る。いいものもあれば当然、悪いものもある。初めて予知夢を見たときは母さんが包丁で軽く指を切ってしまうというものだった。本当に母さんが指を軽く切ったときは思わず泣いてしまった。その時はまだ6歳くらいだったと思う。それは泣くのも当然だ。まだアイスを買ってあたりが出た、とかいう方がまだ予知夢に好感度があったかもしれない。まぁもう遅いけれど。
『月島』
『あ、アリガトウゴザイマス』
『お前、潔子さんから貰ってるんだからもっと感謝しろ!!』
『田中うるさい』
『大地さん、すんません』
予知夢を見るときは大抵僕が疲れている時だ。確かに今日は疲れた。かなり蒸し暑かったし風がぜんぜんなかった。練習メニューが同じだとしても疲労度が変わってくる。
それにしても、今日はいったいどんな予知夢なのか。いい方か、悪い方か。
予知夢が見れる、ということは悪いこともあるけれどいいこともある。例えば予知夢で練習中にアイスの差し入れがあるのを見てしまうとなんだか楽しみが半減するし「あんまり喜んでないな」と不審な目で見られてしまう。逆にスパイクが顔面に当たるのを見たら回避することが出来る。
『おいてめぇーら!手ェあげろ!』
突然見知らぬ男数人が体育館に入ってきた。どうやら今日の予知夢はいいものではなさそうだ。
ついったでつぶやいてたやつをできる限り書き起こした。いつか続き書く。いつか、ね。
とりあえずまぁツッキーを泣かせたいわけですよ← ツッキーの涙は甘い気がします。ありえないけど。
書き途中だらけでなんだか泣けてくるwww